太田裕美コンサート

hiromi今日は念願だった太田裕美コンサートに行けるという幸運が舞い込んだ。

満員の観客で埋め尽くされた青梅市民会館で、
太田裕美がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、心踊らせながら開演を待った。

杉田二郎という人とのジョイントコンサートだったから、
2人でずっとステージに立って歌い続けるのではないかという
懸念があったが、最初に1曲歌った後に、
太田裕美のソロパフォーマンスが始まった。
1曲目はデビュー曲の雨だれ。
力強く美しいあの声だった。
若い頃より今の方がいいと思うアーティストは
この人しかいない。
ピアノもいいし、文句の付けようがない。
舌足らずで繰り広げられた太田裕美のMCも
魅力満載言うことなし。

2曲目はみんなの歌で聞いた事があった曲、
その後いきなり何の前触れもなく、
ねえ、ともだちなら、きいてくださる~
赤いハイヒールだ。
高層ビルの高層階から、
ステージに向けてパラシュートで飛び降りた気持ちにさせられた。

若い頃の声も残しつつ、今の太田裕美のボーカリストとしての
充実を感じた。
この曲が生で聴けるなんて最高だった。
その後は最新曲の初恋、
その後で、まさかこの曲が聴けるとは、、
最後の一葉。

さよなら青春といういかにも70年代的な歌詞を
太田裕美が歌う時、普遍性が生まれる。
太田裕美が歌わなければならなかった
必然性を感じる名曲。

その後、九月の雨がきた。
ボサノバ調にアレンジされ、
洗練されたもう片側の大人の
太田裕美の世界を見せてくれた。
そして、ギターの人がよかった。
素晴らしいギター。

次はさらばシベリア鉄道。
大瀧詠一作品でこの曲は人気がある。
客席でみんなが手拍子して口ずさむ人も多かった。
その後杉田二郎のステージになる。
太田裕美は最初の一曲でデュエットして引っ込んだ。

杉田二郎のステージが終わり、
太田裕美が衣装を替えて出てきた時に、
杉田二郎が言った。
「裕美ちゃんは昔から全然変わらない。
スピリットが変わらないんだろうね」
良い事言った。
スピリットが変わらない。
太田裕美に相応しい言葉だ。
そして杉田二郎の曲をやって、
アンコールで
木綿のハンカチーフ。
盛り上がった。
杉田二郎が、木綿のハンカチーフの歌詞の
男の部分を歌って、デュエットした。
これがなかなかよかった。
確かにデュエット曲としても
そこまで違和感はない。
ステージで飛んだり跳ねたりする
太田裕美は昔と変わらず可愛らしかった。

そうして夢が終わり
また皆の現実が始まるのであった。
次は太田裕美の完全なソロコンサートを希望。
名曲揃いの30曲を是非お願いします。