最寄り駅の改修工事が終わり、
駅の改札の前にパン屋ができた。
綺麗なパン屋。
地元の島根県松江市で、
親戚の叔父がパン屋をやっていた。
パンといえば、親戚の家のパン。
ヤマザキパンの存在も知らない。
叔父のパンが自分にとってのパンだった。
パン屋というのは個人でやるもの。
パン屋というのは手作りで、
職人が職人のレシピで作るもの。
それがパン屋というもの。
昨日までそう思っていた。
駅にできたパン屋はどうも
チェーン店らしい。
パン屋にチェーン店があるなど
聞いたこともなかった。
おいおい、それで本当に美味しいパンが作れるのか?
憤りにも似た感情が渦巻いた。
5分後、
ちょっと待てよと思った。
パン屋を瓶ビールと生ビールに置き換えると、
叔父さんのパンはお店によって味の違う
生ビールと考えたときに、
チェーン店のパン屋はどこのお店でも同じ味の
瓶ビールと考えられる。
自分は瓶ビールの方が好き。
あれ?あれれー!?